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![]() たまきにいめ/TAMAKI NIIME 1978年生まれ、福井県出身。実家が服飾店を経営していたことから、幼い頃から洋服に囲まれて育つ。武庫川女子大学生活環境学科を卒業し、さらに専門的な知識と技術を習得するためエスモード・ジャポン大阪校へ入学。3年時の紳士服の授業がきっかけで、紳士服の作り方に興味を持ち、「ユニセックス」という自身のテーマを見い出す。卒業後、瀧定大阪へ入社し、パタンナーとして活躍。約1年半勤めた後退社し、2004年12月に【玉木新雌】を立ち上げる。 |
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実家が洋服店を営んでいたことから、休日ごとに父親の仕入れについて行っていた【玉木新雌】さん。幼い頃から服に囲まれて育った彼女が、ファッションの道へと進んだのはごく自然な流れだった。「その仕入れ屋さんっていうのが、ビルの各階に服がぎっしり並んでいるような場所だったんです。1〜2時間ほっておかれている間、私は自分の好きな服を勝手に選んだりして遊んでいたんですね」 当然、トレンドには敏感になる。しかし、敏感になればなるほど、ある思いが生まれるようになった。 「結局残るのは同じような服。だから、だんだん飽きてくるんです。新しいのを見つけるよりも、”この服のこのデザインとあの服のあのデザインがくっついていたら”とか”ここのラインを変えればきれいになるのに”って思うようになっていきました」 その後、玉木さんは大学で生活環境学科を専攻。更なる技術を身につけたいという思いから卒業後はエスモード・ジャポン大阪校にも入学した。そこで玉木さんは、運命の出会いを果たす。「1、2年では婦人服、3年で紳士服について習うんですが、3年生のときの先生がテーラーの職人さんで。その姿勢に感銘を受けたんです。先生が話す紳士服の機能性や歴史、作り方がおもしろく、夢中になりました」 そのときの感動や経験が、玉木さんの服作りのベースとなった。「女性のジャケットだけど、紳士服のように裏ポケットがあったり…ほら、予想もしないことに気づいたときって嬉しいでしょ。そんな“楽しい裏切り”が好きですね」 |

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「ブランドをはじめるときに“新雌”という名前にしたんですが、ここには『新しい女性像をつくりたい』という思いを込めているんです。というのも、私は凛とした強い女性が好きなんですね。例えば白シャツにジーンズというシンプルな装いでもかっこいい人。もちろん自分もそうありたいな、って」
また、「お客様と接して服を作りたい」という気持ちが膨らんでいった玉木さんは、ブランド立ち上げと同時にオーダーメイドでの服作りに取り組むことにした。 「ブランドのコンセプトは“ユニセックス”。シャツはもちろん、パンツもレディース・メンズに分けず、サイズも豊富に展開しようと。そこから、色や柄、シルエットからすべて選んでいただいて、一生着られる服になるようにしたいな、って」【玉木新雌】の魅力はカスタムメイドができるほか、その不規則な織柄にもある。
「もともとストライプ柄がテーマの一つだったんですが、立ち上げの準備期間に、ある展示会で西角綿業(株)の西角さんという生地職人さんに出会ったんです。そこで変わったストライプの生地を展示されていて、話してみるとランダムな柄が得意な方だった。ちょうど私もそういった生地を探していて。それ以来、西角さんにいろんな無茶を言いながらも、生地を作ってもらうようになったんです(笑)」生地はランダムな柄でありながらも”前身頃のこの場所にストライプを出したい”など、計算し尽くされたデザインの上に成り立たせる。
「生地から一枚一枚作るから納期に時間がかかるし、こうした小ロットの受注に応えてくれるところってなかなかないんです。でも、生地があってこそのデザイン。西角さんから教えていただいたことは全部身になっていますし、西角さんに出会えたからこそ、【玉木新雌】があると思っています」
| 2006年3月中旬に行われるJFW(ジャパンファッションウィーク)。TexStyleDepotsとコラボレーションして出展する2006春夏の新作は、紳士服のよさをベースに服作りをする玉木さんならではの遊び心が随所に光る。 「作品の一つであるデニムは、スラックスの技法を多く使用しています。長く着ていただくためにウエストやヒップが後ろで後々調節できるようになっているんです。 ポケットもパッチポケットですが、耳を利用して、一見玉縁ポケットのようにし、耳が紫色なのでそこがワンポイントにもなっています」また、【玉木新雌】のメインアイテムでもあるシャツにも、力が入っている。 「うちのシャツは綿がほとんどなんですが、今回はポリエステルで作りました。生地は3cm間隔のプリーツ加工の後、たたんだ状態でドット柄の吹き付け加工しています。生地の特性を活かしプリーツの動きと柄を生かしたデザインにしました。プリーツを閉じたまま裁断して縫い、着たときに動きが出るようにしました。この立体感と透け感がポイントですね」素材のよさを生かしながら、どこかに楽しい要素を盛り込むことは忘れない一一そんな玉木さんの思いが伝わる作品になっている。 |
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| 2004年1月TexStyleDepots Osakaでの受注会を終え、さらに、2006年4月にはTexStyleDepots Tokyoで受注会も実施する。 「実際に生地を手に取りながら、ほしい服をその場で考えてもらえる受注会は、自分の理想に近い形。こういった場所が今までなかったので、とても感謝しています。オーダーメイドというと、最初は戸惑うお客様が多いんですよ。でも、1枚作ると”2枚目はもっといいもの”と、だんだん楽しまれるようになっていく。そんなお客様の楽しみに応えられるよう、いろんな要望に対応していきたいですね」 玉木さん自身がその過程を楽しむこと。それが、いい服をつくるエッセンスとなっているのかもしれない。「流行を追ったものではなく、その人自身の好きなものを引き出し、提案するのが楽しい。会話をすればするほど、新しい発見があるし、私自身の成長にもつながる。服ってちょっとした工夫でガラリと変わるんですよ。これからはお客様がコンプレックスに思っているところを言われなくても気づき、さりげなくフォローできるようになるのが目標ですね」 きめ細かな気遣いも、1対1だからこそできること。だから【玉木新雌】には自然に”本当に自分がほしいもの”を知っている客が集まってくる。 「人を楽しませる、人を驚かせる ― 人間関係ってそういうので成り立っていると思うんです。その方法が私の場合、服作りだった。私にとって服作りは日常生活の一部。だからこれからも、自分がいいと思うものを日常の中で大切にする方を探して、ずっとお付き合いしていきたいですね」 |
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![]() 玉木さんにとって、バイブルのような本。今でもデザインをするときには引っ張り出してきて読むのだとか。 「今では機能性をなくしたデザインも、いいものだからこそ続いている。そういったデザインができたらいいなって思うんです」 |
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