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スペシャルインタビュー

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STYLE | 第一線で活躍するあの人に聞くクリエーション・スタイル

クロキ/営業部 飯居成彦さん

クロキ 飯居成彦 いいなるひこ/II NARUHIKO
Profile
飯居成彦
いいなるひこ/II NARUHIKO
1971年、岡山県井原市に生まれる。学校卒業後、自動車関係の会社に入社。6年間勤めた後、『クロキ』に転職し、2年間半ほど生産工場で現場の仕事を経験。その後、企画営業に移り、現在は新商品の企画や営業、生産管理を行っている。
クロキ株式会社 黒木織布株式会社
Company data
クロキ株式会社
黒木織布株式会社

本社
岡山県井原市西江原町5560
TEL:0866-63-1234
本社ショールーム
岡山県井原市西江原町1001
TEL:0866-63-0900
原宿ショールーム
東京都渋谷区神宮前6-32-5
ドルミ原宿202号
TEL:03-5464-0791
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クロキ * クロキ * クロキ

デニムの産地岡山でトップをひた走る老舗。デニムの良さを伝えながら、新アイテムの開発に取り組む。

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Section1
染め・織り・加工を一貫して行うことでクイックレスポンスを実現させた。
現在、企画営業に携わっている飯居成彦さん。【クロキ】のある岡山県井原市で生まれ育った飯居さんがこちらに勤めることになったのは、運命だったのかもしれない。

「母親が勤めていたこともありますが、私を含めこの辺りの人はみんな【クロキ】のおかげでデニムにとても敏感なんですよ。私ももともとデニム好きで、今30本くらいは持っています。会社の者も同じくらいデニム好きばかりですね(笑)」
【クロキ】の創業は1950年。岡山に10件ほどあるデニム製造会社の中でももっとも古い会社だ。
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クロキ
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クロキ * クロキ
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「現会長が衣料用綿布や工業用資材綿布の製造販売からはじめたのですが、時代のニーズに応える形で機械を増やし、デニムを手がけるようになりました。やがて全面的にジーンズ用デニムを製造販売するようになり、現社長に代替わりした際に、染色工場も設置したんです。染め・織り・加工を一貫して行っているところはほかにはなく、そこが当社の特徴であり強みですね」

デニム製造の世界でも、”小ロット・多品種・短納期”が主流になっている現在、こうした顧客の要望を叶える体制を持っているからこそ、地元を代表する会社となっているのだ。
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Section2
徳島県の藍染と岡山県の織り本藍染デニムは2県の技術の結集だった。
クロキ 本藍染のデニム【クロキ】で手がけるデニムは、大きく本藍染と合成藍染の二つに分かれる。岡山県では合成藍の大量生産が行われ、【クロキ】の工場で行なわれているのも合成藍染。しかし、本藍染の産地は徳島県にある。すべて職人の手作業で行われる本藍染の糸を徳島から買い、岡山で織ってデニムに仕上げる。この2県のコラボレーションでできているのが、本藍染のデニムだと飯居さんは言う。

「本藍は新潟や久留米、沖縄でも藍は生産されていますが、徳島県が生産数でも日本一の場所。”西の藍染、東の紅花”と言われ、江戸時代から将軍に献上されてきたものですから、徳島県の風土がもっとも藍の生産に合っているんでしょうね」

国の無形重要文化財にも指定されている本藍染と、職人の芸術の域に達した技によって誕生する本藍染のデニム。染めの全工程が手作業のため、量産はできない。
「藍は7月に花が咲くのですが、その前に葉を刈り取り、約2ヶ月筵の上において乾燥させます。その後、それを積み上げて水をかけ、25日ほど寝かせて、臼ですりつぶすんです。そのときにできた固まりが”藍玉”で、藍甕(あいがめ)に藍玉や灰、石灰水を加え染料を作ります。10個ある甕は順番に濃度が濃くなっており、糸を染料に漬けて上げ、絞って乾かし…という作業を20〜24回、約1ヶ月かけて行うんです。その絞り加減で、染めにムラができたりして、本藍染独特の風合いが出るんですね」

【クロキ】で手がける本藍染デニムは、徳島でも指折りの職人が作った質の高いものばかり。本物へのこだわりが、大手アパレルメーカーなどの注目を集めている理由でもある。
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Section3
自由な発想と遊び心から誕生する【クロキ】独自のデニム素材。
老舗の歴史とトップの設備、技術を兼ね備えた【クロキ】だが、柔軟な発想を大切にしながら常に新商品の開発を手がけているのも同社の大きな特徴だ。

「社長の方針が『自由に自分たちの感覚を信じてやれ』なんです。しかし、最後まで責任は自分で取ることが基本。プレッシャーもありますが、楽しいですね。何より自分のアイデアが形になり、目の当たりにできるのがいい。お店に行けば商品が置いてあるし、街ではいている人を見かけることもできる。特に若い社員なんかは、そうしたことがやる気につながっているようです」
これまで手がけたデニムは、メンズでは本藍染や柿渋染、レディースではストレッチジーンズなどがあるという。
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クロキ
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クロキ
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クロキ
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「ほかにも、フォーマルウェアにも使えるジーンズ素材なども開発しました。綿100%ですが糸の良さを生かして光沢感を出したもので、当社では”バージラデニム”と呼んでいます。最初は『デニムでフォーマル!?』とびっくりしたんですが、スーツはもちろんシャツにしたらとても良かったですね。また金糸や銀糸を入れたデニムは、海外のブランドに最近よく使われています。西陣の金糸を使った純金100%のデニムもありますよ」

こういったデニムの開発は、お客さんとの何気ない会話や雑談から生まれることが多いという。遊び心からヒットアイテムが生まれる−【クロキ】ではこの方程式を自然に行っているのだ。ほかにはない柔軟な姿勢を持っているからこそ、成長を続けているのである。
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Section4
ジーンズは持ち主の生き方が出るもの。その人だけの1本を作るために尽力する。
クロキ デニム素材のグローブ今後の展開の主軸に【クロキ】が掲げているのが、オーガニック素材のデニム。

「環境に優しい、自然を大切にした製品づくりは、企業として欠かせない取り組みとなっています。そのために、本藍染や柿渋染などもやっているんですよ。レディースでも、天然の草木染のワンピースなどを考えています」

また、飯居さんは服以外のものへの活用も思案中だとか。

「ある人に、『パンツにしか目がいってないよね』と言われショックだったんです。それからいろいろ考えましてね。デザインとしてのハウスクロスやキャリーバックなどに活用できないかと考えています。また、私は野球をずっとやっていたので、野球部時代の親友との、コラボレーションで、デニム素材のグローブのサンプルも作ったんですよ。意外と軽くデザイン性もいいので、野球人口の増加も狙っています(笑)」

さまざまなきっかけやひょんなアイデアから生まれる新しいデニムアイテム。飯居さんをはじめ【クロキ】の社員みんなの熱い思いは、デニムの可能性を無限大にしている。

「今はモノが溢れ、ドンドン売れる時代ではありません。ジーンズも同様です。だからこそ”自分だけの1本”という宝物になるようなジーンズを提供していきたいですね。ヴィンテージジーンズもいいですが、最も価値があるのは自分がいつもはいているジーンズだと私は思うんです。ジーンズは、その人の生き方や考え方が出るんですよ。レザーと同じで、身につける人独自の風合いが出るのがジーンズの良さ。それをもっと伝えていきたいですね」
My Favorite 飯居さんのお気に入りのグッズ
『本藍染のデニムジーンズ』
「『鬼』デニムは、日本ではじめてジーンズを作った会社で長年企画部長をしていた方が、定年後に作られたブランドの本藍染デニムジーンズ。とても分厚いジーンズで、男らしい質感が気に入っています」

1本6万円ほどの『鬼』デニムは、もとは作業着から出発したジーンズの原点や良さを思い起こさせてくれるという。”メンズは男らしい力強さを表現するものがいい”という飯居さんの考えにぴったりのデニムジーンズだ。

「また、他社ブランドの『鎧』は合成藍で染めたデニムなのですが、21オンスもあるんですよ。普通のデニムで分厚いものでも17オンス。冬にレザーパンツでは寒いので、暖かくて分厚いデニムを作ってほしいというハーレーに乗る人の話から開発されたアイテムなんです。バイクでこけても破れたことがないという伝説を持つデニムなんですよ(笑)」
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『鬼』デニム
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『鬼』デニム
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『鎧』デニム