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スペシャルインタビュー

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STYLE | 第一線で活躍するあの人に聞くクリエーション・スタイル

細川毛織/テキスタイルデザイナー 細川博さん

細川博さん 細川毛織/テキスタイルデザイナー
Profile
細川博
ほそかわひろし/HOSOKAWA HIROSHI
1969年、大阪府泉大津市で【細川毛織】の4代目として生まれる。青山学院大学経営学部卒業後、【細川毛織】に入社。1年間工場で整経の現場の仕事を経験し、テキスタイルデザインを3年ほど手がける。その後、自ら営業も始め、2003年10月に直営店舗【細川】をオープン。現在はテキスタイルデザインや営業と同時に、【細川毛織】の経営も行う多忙な日々を送っている。
細川毛織株式会社
Company data
細川毛織株式会社
大阪府泉大津市東雲町9-77
TEL:0725-22-0001
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細川毛織 * 細川毛織 * 細川毛織

創業100年の織物メーカーから生まれる新しい風が、ファッション界を面白くする。

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Section1
織物メーカーの4代目として価格競争に打ち勝つための付加価値を模索。
細川博さん 細川毛織/テキスタイルデザイナー創業明治43年の織物メーカー【細川毛織】の4代目として生まれた細川博さん。細川さんが本格的に経営に携わるようになってから、【細川毛織】ではさまざまな新しい企画を打ち出し、挑戦を続けている。
「【細川毛織】は、曽祖父が真田紐の取り扱いを始めたことが最初だと聞いています。やがて毛布へと移行し、第二次世界大戦後にはコートなどの服地を扱うようになりました。あと数年で創業から100年が経ちますが、その歴史に甘んじ、服地の業務だけをしていては価格競争に巻き込まれてしまう。そうならないためには、何か付加価値を付けなければならない。そこで、自社の生地を服にして販売する。他にはない生地をつくる。このふたつのコンセプトを軸に事業を展開することにしたんです」
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Section2
直営店のオープンと学生とのコラボ――新しい挑戦が【細川毛織】の可能性を切り開く。
直営店舗【細川】ひとつ目のコンセプトを実現する第一歩として、2003年10月に直営店舗【細川】をオープン。専門スタッフがデザイン・生地選びから相談に乗り、自分だけの一着を仕上げるオートクチュールサロンとして、“本物"や“上質さ"を求める人々の間で人気を呼んでいる。【細川】を開いたことで、考えが変わったと細川さんは言う。
「これまで、作った生地がどうなるかまで気にしていませんでしたが、店を運営する中でいろんなことに気づきました。アパレルメーカーさんと話をする時も、その製品にはどんな生地が向くかといったアドバイスもできるようになったんです。同じ土俵で話せるようになった――これは大きいですね」
また、細川さんは学生との共同開発にも積極的に取り組んでいる。毎年行われる泉大津商工会議所主催の企画がきっかけで、そのプロジェクトは始まった。
「現在扱っている商品は、紳士服の比率が高くなっているんですね。だから、今は大阪モード学園の学生さんたちと共同開発をしているのですが、そのアイテムも紳士服なんです」
現在、学生3名が細川さんのアドバイスを受けながら、カシミア100%のホームウェアやトレンチコート、ライダーズジャケットなどを作っている。学生のみずみずしい感性に刺激され、商品の幅も広がったのだとか。50代前後の社員が多い【細川毛織】は、細川さんと学生たちが巻き起こした新しい風で、ますます活気づいている。
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ピュアカシミアのティディベア * コートなどのハギレを使い、女性の顧客に向けて作られた『ピュアカシミアのティディベア(\12,600)』。こんなところにも細川さんのアイデアが活きている。
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Section3
【細川毛織】だからこそのノウハウと技術でオンリーワンのテキスタイルを生み出す。
ふたつ目のコンセプトである“ほかにはない生地作り"。こちらの取り組みも、徐々に形になりつつあるという。
「うちの強みであるカシミアで、今までにない発想のものを作りたいんですよ。例えば、カシミアの中綿とシルクの表地・裏地を使ったキルト。これを使ったコートは、軽くて薄いけど、すごく暖かいんです。2年がかりで研究して昨年やっと商品化しました。通信販売していたのですが、とても好評だったんですよ。今後はさらにバリエーションを増やして、もっと広めていきたいと思っています」
その他にも、ピュアカシミアのフリースやビーバーのような光沢感があるピュアシルクビーバーなど、【細川毛織】にしかない生地が次々と登場している。特にシルクは、起毛させることが難しい素材。それが可能なのは、毛布の全国シェア98%を誇る泉大津で長年営業し、毛布と服の織物機械両方を使える【細川毛織】だからこそ。
「こうした当社ならではのテキスタイルを増やしていけば、どんどん面白いことになっていくと思うんです」。
オンリーワン企業を目指す細川さんの挑戦はまだまだ続きそうだ。
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細川毛織
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細川毛織
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Section4
常識にとらわれることなく”日本らしさ”を打ち出した洋服をつくりたい。
「カシミアにはこだわりつつも、従来のテキスタイルの常識にこだわるつもりはありません。ダメージデニムの上にも羽織れるようなカシミアのジャケットや、洗濯機で洗えてしまうカシミアなんかも作っていきたい。40代の大人が着てもきまるような、新しい感覚の上質感を提案していきたいですね」
こうしたアイデアは、実は友人やテキスタイルに関係ない職業の人の声から思いつくことも多いという。作り手や売り手が思いつかない潜在的なニーズを、細川さんは拾っているのだ。
「こんなものがあったらいいな、というものを形にしたい。形は洋服ですが、日本人が心惹かれる要素――例えば天然染料で染めた草木染めのニットなど、日本らしさを出したいですね。今後のキーワードは“日本の洋服"です」
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細川毛織
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細川毛織
My Favorite 細川さんのお気に入りのグッズ
『Bケット』

「実はこの商品、友人のアイデアから開発に乗り出したんです。彼は真冬でもオープンカーに乗る人で、寒いときに膝にかけるブランケットは作れないか? って」それならいっそ「大切な人とあったかくドライブして欲しい」と、運転席と助手席がつながっている『Bケット(\12,600)』が苦労の末に生まれた。
現在は、有名カーブランドとのコラボも視野に入れて、開発を行っているのだとか。 「あ、僕はもちろん、家族と車に乗るときに使っていますよ(笑)」。

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『Bケット』