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スペシャルインタビュー

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STYLE | 第一線で活躍するあの人に聞くクリエーション・スタイル

小宮一晃 こみやかずあき/KOMIYA KAZUAKI

小宮一晃 こみやかずあき/KOMIYA KAZUAKI
Profile
小宮一晃
こみやかずあき/KOMIYA KAZUAKI
桑沢デザイン研究所ドレスデザイン研究科卒業後、2社のアパレルメーカーでメンズ&レディースウェアの企画とパターンメイキングを勤める。2001年に自身のブランド「griot.(グリオ)」設立。エプロン、ホームウェア、アフリカ雑貨の企画・デザイン・制作を行う。2004年からはサーフ・カルチャーとアフリカを融合したファッションの制作を開始し、「Magnolia」などロックバンドに衣裳提供。同年にカフェ「medium+(ミディアム)」の立ち上げに携わる。カフェレシピは奥様のくるみさんが担当している。
griot.
Company data
神奈川県茅ヶ崎市東海岸南1-14-18(アトリエ)
TEL:0467-59-4862
http://www.griot-net.com/
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griot. * griot. * griot.

ライフスタイルから発展したサーフ・カルチャーとアフリカの自由な解釈と融合が心地いいデザイン。

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Section1
スタイルのテーマはアフリカの「グリオ」と20年来乗っているサーフィンの波。
小宮さんがデザイナーの道を選んだのは、インテリアデザイナーである父親の影響が大きい。「子どもの頃から生活の中にデザインがありました。父がインテリアなら僕は好きなファッションを創ろうと思って」。大手アパレル会社でデザイナーを務めた後、2001年、奥さんのくるみさんの母である料理研究家の有元葉子さんの一声をきっかけに、独自ブランド「griot.(グリオ)」を設立。「カッコよくて機能的なエプロンを作ってよと言われ、起業1年目はエプロン屋だったんですよ。そこからホームウェアへと展開しました」。
小宮さんにはサーファーと、アフリカ好きという顔もある。「サーフィン映画『エンドレスサマー』に出てくるアフリカの波に乗りたくて、新婚旅行で行きました。もともとアフリカに惹かれていたから、その理由を確かめに行ったんです」。滞在中に出遭ったのが"グリオ"と呼ばれる吟遊詩人たち。「伝統を守るグリオや新しい形のグリオと様々に魅了され、温故知新を感じました」。これは洋服のデザインにも通じると直感し、ブランド名にした。
* 小宮一晃 こみやかずあき/KOMIYA KAZUAKI
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Section2
デザイン先行で生地を探す方法と、テキスタイルに刺激されるデザインと。
griot.
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griot.
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* 「最初にデザインを固めてテキスタイルを探すやり方ですが、漠然と"麻がいいな"という程度で始め、逆に、出てきたテキスタイルからインスピレーションをもらうことも期待しています。そうすると、一人で考えていた以上にいいものが出来上がることも多いので」。小宮さんのファッションは、ベーシックな天然素材を基本に、主張ある刺繍やカラーリングをさりげなく融合した独特の存在感が魅力。デザインもさることながら、生地のクオリティには徹底的に気を遣い、「これだ」と見つかるまで、創作の迷宮にハマろうとも探し続ける。「触った時に反発感がある力強い生地や、凝った刺繍も好きで、フェミニンな生地は実は苦手(笑)。そこは妻に相談し、客観的な一言をもらってブレイクスルーするかな。クリエイト・パートナーである妻と一緒に創るのは、最近の一つのスタイルですね」。
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Section3
仲間のカフェのオープン時に内装工事に参加。それが、新しいスタートラインに。
アトリエ兼自宅を茅ヶ崎に構える小宮さん。2004年には仲間が「medium+(ミディアム)」をすぐ近くに開店。その内装を仲間たちと手掛けた。通常の内装では表に見せない下敷きの板や天井の梁をむき出しにしたり、店内には広いステージも作った。「お店を通して様々な人と触れ合ううちに、僕の中で眠っていた欲望が一気に噴出したんです。仕事は仕事、サーフィンは趣味、と割り切ってきたこれまでのフラストレーションが弾け、作品にも影響が出始めました」。加えて、アフリカ雑貨の仕入れをしてもらっている友人との交流もさかんになり、雑貨でのみ取り入れていたアフリカ色が、ファッションにも反映されていった。「今まではサーフィンも、アフリカも、僕にとってはあまりに日常的な趣向だったから、それが作品に現れたことは自分でも驚き」。カフェに携わったことが、絶妙なデザインバランスで独特さを出す小宮さんのファッションセンスを切り拓いた。シンプルなシャツに手刺繍などのエスニック感を加えたり、素材そのままの天然色でサーファーの夏らしさを出すなど、彼の洋服は美しいシルエットの中にいわば"深いコク"がある。  
medium+
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medium+
茅ヶ崎・R134沿いのカフェ「medium+」。ステージでは毎月のようにライブイベントを開催。神奈川県茅ヶ崎市中海岸3-9-20 2F
TEL:0467-86-2607
http://www.mediumplus.com/
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Section4
クリエイションは、「コミュニケーション」。洋服をやっていたから、いろんな仲間とつながった。
小宮一晃さんのサーフボード 今夏は、カフェを通じて知り合ったミュージシャンに新作衣裳を提供。「ライブを見ていると、彼らに似合う衣裳をつい想像してしまうんです。シャツやワンピースはモロッコで作っていますが、向こうは手製なので量産できない。それなら衣裳提供をメインにし、ミュージシャンに着てもらうことで発信していきたい」。さらに、海外のショップに作品を置いたり、展示会に出展することも目下の夢。「デザインって、自分を信じて創作すること。そして"コミュニケーション"だとも思うんです。僕は洋服をやっていてよかった、なぜなら、相手が音楽でもアートでも、お互いに興味が持てれば共感が生まれ、広がっていくから」。
小宮さんのオフは日課のサーフィン。「波に乗っている時は本当に"無"。自分を空っぽにすると余裕もでき、次のデザインがピンとくる時を自覚しやすくなると思う。普段の生活を大事にしようというのがグリオのコンセプトだから、まずは自分がどれだけ楽しめるか、その楽しみをいかに仕事に活かすかです」。
My Favorite
『the Seeding』『ON SAFARI TO STAY』

「『the Seeding』はロングボードがこんなに素晴らしいものかと発見させられた一本。僕も尊敬するサーファー達の妙技が満載で、映像も好き。ロングボードは若者向きじゃないと思われがちですが、クラシックなテクニックをベースにしながらスタイリッシュに乗りこなす姿はまさに温故知新」。80年代のサーフ・カルチャーを感じる『ON SAFARI TO STAY』からはファッションのインスピレーションを受けたことも。「どちらも何百回となく観た名作です」。

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『the Seeding』『ON SAFARI TO STAY』