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4月19日(水)〜21日(金)の3日間、東京流通センター(TRC)で行われた【JAPAN CREATION 2007 Spring/Summer】。 テキスタイル業界におけるこの日本最大の総合見本市に、TSD(テクスタイルデポ)も初の出展を果たした。11回目を数える今回から年2回の開催を決定。ますます激化する繊維ファッション業界の国際競争を、日本が勝ち抜いていくために”高感度””高品質””高機能”、つまり高い付加価値の日本製品を一同に揃えることで、世界中からバイヤーが集う、国際的な取引の場所を確立させることが目的だ。 2フロア3エリアに分かれた広大な展示スペースに、国内114社が出展し、自社の高い技術を誇る商品を展示。2日目までの来場者を業界関係者に限り、商談スペースを充実させるなど、ビジネスの場としての活用が期待された今回の【JAPAN CREATION】。新たな試みとともに、初出展したTSDのブースを訪れてみた。 |
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TSDブースは会場2階Bフロアに設置された、4ブース分48m2の広々としたスペース。約800点のテキスタイルは、9割が2007年S/Sのもので、綿、麻、シルクといった天然素材やエンブロイダリーなど、軽やかなラインナップが印象的だ。
来場者の目を最初に捉えるのは、ブース中央、ツリーのように展示されたテキスタイルの数々。白い壁のブースで、多彩なテキスタイルの陳列と展示スペースを活用した空間は、恵比寿のショールームのミニチュア版といった雰囲気でもある。さらに今回最も注目を集めたのは、パソコンをブース内に設置し、実際に購入ができるシステム。テキスタイル業界では、画期的な独自の販売方法と機能的なシステムが注目を集め、3台のパソコンには行列ができることもしばしば。商談スペースに挟まれた活気あるロケーションで、プロジェクターで壁に映し出された、パソコンでの購入の流れを説明するガイダンスも来場者の注目を集めていた。 |
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JAPAN CREATION実行委員として、運営に携わったTSDの代表 瀧直人。 「4月19日の繊研新聞で、TSDの販売形態、加えて今回の展示のユニークさについて、大きく取り上げていただきました。その影響からか、マスコミ、プレス関係者の方が多く足を運んでくださったようです」 ショー、セミナーなども含みイベント性も高かった前回までから一転、ビジネスに重点を置き再スタートを切った今回の【JAPAN CREATION】の出展者側の新風として、注目を集めたようだ。「ビジネス色を強めたことで、出展者側からは”展示の自由度が低くなった”と言われた今回でしたが、私たちTSDはテキスタイル製造の技術だけでなく、”テキスタイルを見せる”というあり方も提示できたのではないかと思っています。訪れていただいた皆様が、取り扱い点数の圧倒的な多さに加え、販売形態のユニークさを実感してくださったのではないか、という手ごたえはありますね」 と語る。常識や慣習にとらわれず、品質と品揃え、幅広いユーザーに対応する利便性、クリエーターとの連携など新たなチャレンジを続けるTSDの試みは、【JAPAN CREATION】終了後も続きそうだ。「6月にはショールームで、新鋭&実力派取り混ぜ6社のテキスタイルメーカーとTexStyleDepotsで行う『日本のテキスタイルの匠展』という展示を企画中。まさに乞うご期待です!」 |

と語るのは、TSDテキスタイルプランナー横井。
「特に力を入れたのはエンブロイダリー。プリント後に刺繍を施したものやその逆など、プリントと刺繍をミックスさせたものを含め、相当数を用意しました」ほかにも、繊細なラッセルレースや箔をのせたレースなど、レースのバリエーションも見応えがあり、シルクシフォンやシルクサテンなどのシルク素材も充実していた。
「【JAPAN CREATION】は基本的に自社の技術自慢の場であっていい。ただ、TSDは単なる技術自慢だけでは終わらせたくない、という思いはあります。トレンドを見据え、作り手を触発するようなテキスタイルの提案を、ということを常に考えていますからね」そう語る横井が、最も注目してほしかったのが、この【JAPAN CREATION】で展開をスタートしたプリント素材「DEPOTS COLLECTION」だ。TSDオリジナルのプリント5種をシルク、コットンで各2色ずつ展開。ブース中央にツリーのように展示された鮮やかで独創的なプリント素材だ。
「”DEPOTS COLLECTION”は、1960〜1970年代、日本のテキスタイルビジネス創成期に、職人たちが西洋を真似ながら確立していった独自のプリントを復刻したものなんです。このコレクションの特徴は、お客様が生地を選んでいただけるという点。カバンを作りたいからキャンバス地でください、というように、プリントをのせる生地を指定していただけるんですよ。今後のtexstyledepots.comでの展開にご注目ください」
![]() ![]() (株)エイガールズ/齊藤宏樹さん
「プルミエール・ヴィジョンに出展した素材を中心に出展する予定です」 ![]() ![]() (株)オカテックス/代表取締役の岡崎芳久さん
「メイド・イン・ジャパンは、何を求められているのか、というのをひしひしと考えるようになりました」 ![]() ![]() 妙中パイル織物(株)/妙中清剛代表取締役社長
「TSDさんでの展示に出展する素材はこれから検討予定。他社のラインナップも含め、どんな展示になるのか楽しみです」 |
6月13日(火)〜15日(木)の3日間、TSD Tokyoで開催予定の『日本のテキスタイル匠展(仮)』。パリで開催される世界最大の繊維見本市「プルミエール・ヴィジョン」に、参加したメーカーを中心とした全6社のテキスタイルを、TSDショールームに展示する。texstyledepots.comでも期間限定で取り扱うという試みだ。出展いただく企業のブースで6月予定のその展示についてなど、お話しを伺った。 「プルミエール・ヴィジョンに出展した素材を中心に出展する予定です」と語るのは東京の(株)エイガールズ齊藤宏樹さん。 「マイクロレーヨンカシミア・シリーズや、46ゲージのスーパーハイゲージ・ニットなど、日本では弊社でしか製造できないニットもあります。こちらもネット販売など未知の領域には期待していますね」次に伺った、ジャガード織の婦人服向け加工繊をメインに扱う山形の(株)オカテックス。代表取締役の岡崎芳久さんは 「海外販売をしているスカート用の商品を出展予定です」とのこと。「昨年春からプルミエール・ヴィジョンに参加し、安い素材、機能性の高い素材が溢れる中、メイド・イン・ジャパンは、何を求められているのか、というのをひしと考えるようになりました。弊社では、ジャガード地を使った透け感のある素材を2枚または3枚重ねにして提案しています。光沢のある下地と重ねたときの質感や、ジャガードの繊細な織り目などをぜひご覧いただきたい」 最後に和歌山の妙中パイル織物(株)の妙中清剛代表取締役社長にお話を伺った。「顔料染めして培養ウォッシュ加工し、ラフな感じを出したリネンやコットンベルベットが自慢。【JAPAN CREATION】ではパイルの裏をデニムにしたデニムファーもご好評いただいています。TSDさんでの展示に出展する素材はこれから検討予定。他社のラインナップも含め、どんな展示になるのか楽しみです」 TSD代表 瀧は、同展示の意図を次のように説明する。「6社で提案することで、お客さんにはより深くテキスタイルに触れていただける場をご提供できる。協力各社様には、弊社のシステムをご活用いただける。双方の利便を図ることで、テキスタイル業界の情報ハイウェイのような存在でありたい。そのためのひとつの試みです」 |

TSDブースも、来場者アンケートの集計結果による4月20日付の「人気ブースランキング」で6位にランクインするなど大盛況。取材日の最終日は、ブース内の3台のパソコンに列ができ、スタッフが対応に追われる様子もしばしば見られた。
東京という一大ファッション都市を巻き込み、魅力あるファッションビジネスの国際拠点を確立させるべく再スタートを切った【JAPAN CREATION】。【2007A/W展】は会場を従来までの東京ビッグサイトに戻し、12月6日(水)〜8日(金)の3日間開催される予定だ。その次回展示も視野に入れ、TSDでは新たな企画、展示をショールーム、そしてtexstyledepots.comで次々に開催予定。JAPAN CREATION出展素材の展開とともに、ぜひご注目いただきたい。