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プランナー歴16年のTSDテキスタイルアドバイザー横井達也と、テキスタイルデザイナーを目指す新人スタッフの東萌が、前回に引き続き2006年春夏におすすめのテキスタイル5つをレコメンドします。
今回は「編物」からセレクト!
テンセルカシミア天竺
シルクスムースウォッシャブル
ソワニーベア裏毛
ソワニーハクフライス
ラッセルロンドンストライプ
東:
はい。私は前回のレコメンドで横井さんがおっしゃっていた"本物志向"という言葉が心に残っていて、最初に『
テンセルカシミア天竺
』を選びました。
横井:
テンセルはカットソーで多く使われているものです。一度、天然繊維を溶かしてから糸に加工して作られる繊維で、レーヨンのような薄さ、柔らかくてろんとした感じ、身にまとった時の"落ち感"が特徴ですね。市場でも人気のある生地です。
東:
そうなんですよね。これはカシミアを加えてあって、見た目にも上質な雰囲気があるんです。
横井:
カシミアを加えることで、風合いも良く、着た時にも上質な肌触りが味わいになるんだよ。
東:
透ける感じもきれいですよね。
横井:
そうだね。カシミヤ入りのわりにリーズナブルだし、応用もきく。フリルのついたシャツやキャミソールなど、ボリュームのあるデザインでも厚ぼったくなることがないから、フェミニンなアイテムにおすすめしたい素材かな。
横井:
2006年の春夏にも、そのテイストは続くと思いますね。クラシカル、上品でフェミニンな雰囲気。そして、本物の素材を使いたいという作る側の志向、本物の素材を着たいという着る側の志向。前回も少し触れましたが、この流れを踏まえた上ではずせないのがやはりシルクなんです。今回「編物」生地としては『
シルクスムースウォッシャブル
』を紹介したいと思います。
東:
前回はシルク楊柳を取り上げていらっしゃいましたよね。
横井:
そう。これも同じようにそういった高級素材のブームを受けて開発された生地のひとつ。以前はシルクに対して"取り扱いが難しそう"とか"高額"といったイメージがあったけど、そういったシルクが敬遠されてしまう理由をクリアしたのがこれ。名前の通りにウォッシャブル加工がしてあって、色落ちしたり縮んだりすることなく洗濯できる。汗をかく季節に最適な、ケアがしやすいシルクなんだよ。
東:
最近はシルクの取り扱いが増えているそうですよね。
横井:
うん。来年もどんどん増えていきそうだね。マーケットができたことによって、商品が出回り、メーカー間の競争で価格も下がる。シルクは古くからの産地である中国の製品が中心であることも、コスト抑制に繋がっている。僕も最近、シルク製品を作りに中国に行くことが増えているんですよ。
東:
この光沢は、さすが本物という感じ。
横井:
シルク糸は綿に比べて細く輝きがあるでしょ。この輝きや滑らかさ、華奢な感じや風合いもシルクにしか出せないものなんです。トップスはもちろん、ワンピースやドレスにしても素敵だと思いますよ。
東:
私のもうひとつのおすすめは、『
ソワニーベア裏毛
』です。この秋冬にもジャケットなどに使われている、タイムリーな素材です。
横井:
ポリウレタンが入った、ストレッチ効果のある、中肉から厚手のジャージだね。
東:
収縮性のあるスポーツ素材なのに、綿100%のジャージ素材より目が細かくて、少し光沢があります。最近流行の細身でボディラインを強調するスポーツウエア、いわゆるセレブジャージ(笑)にもピッタリ。
横井:
最近はデザイナーズブランドとスポーツブランドとのコラボレーションも多いし、スポーツアイテムがファッション寄りになってきてるからね。この生地はストレッチ感がコンパクトで動きやすいから、セレブカジュアルな雰囲気のアイテムにも向いているし、厚みもあるからかっちりとした雰囲気のテーラードジャケットに仕立ててもいい。見た目はキチンとしているけれど、リラックス感のある固すぎない雰囲気。体の動きにフィットする着心地の良さも魅力かな。
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