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来年の春夏は“ナチュラル&クラシカル”!

今回のセレクト
ジェットフォイルローンウォッシュ
ジェットフォイルローンウォッシュ
SILK揚抑
SILK揚抑
17オンス阿波正藍染セルビッチデニム
17オンス阿波正藍染セルビッチデニム
麻ビスコースラメチェック
麻ビスコースラメチェック
オパールストライプ
オパールストライプ
横井達也
横井達也
テキスタイルプランナー/テキスタイルのデザイン、企画、デザイナーへのアドバイスまで行う万能プランナー。テキスタイルメーカー勤務後、アパレルデザイナーに転身。フリーランス独立後は、自身のブランドで個展も開催。TSDでは、様々な経験を元に新たなテキスタイルの発信に尽力。オールマイティな知識に多くのデザイナーが信頼を寄せている。
東 萌
東 萌
テキスタイルデザイナー(修行中)/テキスタイルデザイナーを目指し、今年8月からTSDにスタッフとして入社。取材当日は、ギャラリーで展示中のブランド「yum.」のワンピース&ジャケットで登場。「着心地がよく可愛らしいデザインが好きです」。
*

デザイナーの意欲をかきたてるレコメンドや、流行の先を読むことも、アドバイザーの役目。

横井さんには今回、流行とは別の視点でも選んでいただいたんですよね。それをご紹介いただけますか?
横井:ええ。結構悩んだんですけど、デザイナーの意欲をかきたてるものを、選んでみました。それが、この『17オンス阿波正藍染瀬ルビッチデニム』。軽やかさはまったくなくて、重くて使いにくい生地ではあるんですけどね。
東:たしかに、ずっしりとした重みがありますね。
* 横井達也×東 萌
横井:でしょ? ただ、このデニムは普通のデニムと違って、手つむぎ風。力織機というとても珍しい機械を使って、綿から手で紡いだように仕上げた、非常に稀なデニムなんです。縦糸のところどころに溜まりがあって、手仕事特有のスラブ感があるんですよ。扱うには硬く、難しく、それだけに使いこなしたい、カッコよく作りたい、とデザイナーさんに思わせる力がある。荒馬を乗りこなす、とでもいった感じでしょうか。
東:これって、本藍染なんですよね? 職人さんの手仕事が分かる生地だから、日本の伝統技術と今のファッションがリンクしたものができそうですよね。
横井:そうそう。でも、通常のデニムの三倍くらい高額なんです。だから、いかに値段に負けないデザインを創造するか。そこにかかってくる生地ですよね。
ところで、第一回目なのでお伺いしたいんです。テキスタイルアドバイザーには、どんなセンス、知識が必要なんですか?
横井達也×東 萌 * 横井:まずは、洋服やテキスタイルが好きであることでしょうね。最初のうちは、自分を基準にし、「好き」や「着たい」視点で選ぶこと。そこへ、生地の生い立ちや、加工方法といった、いろいろな知識を覚えてプラスしていく。
東:はい。
横井:あとは、流行を感じ取ると同時に、デザイナーの想像力を刺激したり、提案をしたりすることもテキスタイルアドバイザーに必要な力です。とくに「TexStyleDepots TOKYO」は、学生さんや新人・新進のデザイナーさんに生地を提供する場でもありますから、流行とは別の面白みも追求しています。例えばチェコの麻、アイリッシュリネン、スコットランドのウールといったような、世界で一番といわれる国の素材を提案して、しかも、それを使いこなしていって欲しいなと思うんです。
東:横井さんは、生地のことは何でも知っていて、どんな質問にも即座に答えられて、本当にすごいなって憧れているんです。
横井:それはありがとう(笑)。だから、東さんの今の段階では、「好き」を基準にテキスタイル選びをした時点で、合格ですよ。
東:嬉しいです。じゃあ、質問していいですか(笑)? 私が選んだこの『オパールストライプ』の、加工方法がよくわからないんですけど…。
横井:これは、オパール加工だね。表にビスコース(レーヨン)、裏にポリエステル、二枚の生地を糸で接結したもので、表のビスコースがストライプ状に残るように、溶剤で溶かしたもの…って分かる(笑)?
東:なんとなく…(笑)。でも、この裁ちの切りっぱなしな感じがいいなと思ったんです。全体的にはエレガントなんだけど、ボロボロ感も出せるっていう。フリルをあしらったスカートにしてみたらカワイイんじゃないかと思うんですよね。
横井:うん、いいかもね。ただ、この生地の場合、生地自体で完成されたものだから、ゴチャゴチャとデザインするとうるさくなるかもね。
東:やっぱりスゴイ!
横井:それはどうも(笑)。
今回、ピックアップしていただいたテキスタイルは “流行の兆し”があるものですよね? それってどんなふうにキャッチすればいいんでしょうか?
横井:やっぱり、今を知ることだと思います。今を知ることは、先の流行を読むことと同じなんです。流行は突然始まったり終わったりするのではなく、続きながら変化していくものなんです。だから、ピークの頂点を感じ取って次の変化を見つけたり、あるいは裏腹な発想でまったく逆の流行をイメージして、次の時代に合うかどうかをシュミレーションしたりする。
東:想像力ですね。
横井:いや、自分の頭だけでもダメ。色んな人と話し合うことも大事だよ。そうすると、明確に見えるようになるものもあるから。
* 横井達也
東:はい。…あと、こういう機会なので聞いちゃいますけど、そもそもどうやってデザインすればいいのか、迷うことがあるんです…(笑)。
横井:そうだね。例えばレディースはアイテムが多いし、消費者の要望も多彩でしょ。だから、デザインをするのもやっぱりまずは「好き」から始めればいい。それに、さっきのオパール加工みたいに、知っておけば今後応用できるものもあるわけで、そういった知識を蓄えておくことももちろん大事だよ。
東:お客様へアドバイスできることも増えますもんね。
横井:その通り。そのうち一人立ちしたら、選んだ理由や好きな理由を、流行の時代背景や生地のバックボーンを含んでキッチリ説明できるようになること。洋服の流行や要望はターゲットによって違うんだし、どのターゲットに発信するのか、マーケットをしぼった上で適切に説明できれば、もう立派ですよ。
東:はい、頑張ります!
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