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| 「foundation Book」というコンセプトで、2006年春夏にデビューした【ORBiTer】。レディスをベースにメンズでも着られるウェア10点とアクセサリー15点を発表した。 「デビューシーズンは、これから自分達が作っていく服のプロトタイプになるような、デザインの基盤を作りたかった。そういう意味で掲げたコンセプトです。曲線のデザインを活かしたポケットや裏地、縫い代の付け方など、構造の部分から洋服、デザインを見直す作業をしました」 デザイナーの佐藤和也さんはそう語る。プレタポルテではあまり使われない縫込みで縫い代を付けるなど、そのディテールには並々ならぬこだわりが感じられる。「縫込みは手間がかかるので、工場にも怒られたり呆れられたりしましたね。でも、絶対に譲れなかった(笑)。タグを見なくても”あれ、【ORBiTer】の服だよね?”ってわかってもらえる。そんなブランドにしたいんです」 |
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テキスタイルを、デザインやパターン同様、洋服の重要な構成要素と考えている佐藤さん。2006年春夏は、コンセプトが決まった時点で、使いたい生地が決まっていたという。 「今季はジャーマンクロスという、ミリタリーウェアなどに使われる生地を多く使っています。洗っていくうちに白くケバ立ち、独特の風合いが生まれる。時間の経過とともに愛着が増す服を作りたい、という強い想いがありますから」 ポリエステル100%のワンピースでは、タブーとされている”こて光り”を利用して、縫い代が浮かび上がるデザインに仕上げている。「当初は襟や袖などの基本構造を利用したデザインを考えていたんです。ところがサンプル作りの最中にアイロンを落としてしまい、そこに浮かび上がった縫い目を見て、これは使える、と(笑)。たまたま起こったミスで、生地の表情と僕らがこだわっている縫い代の両方を活かせるデザインに巡り合えた。今後もステレオタイプに囚われないで、創作活動をしていくつもりです」 |

「僕らが作る服は、デザインが一番の価値であってほしいんです。上質な生地や、金やクリスタルなどの高級素材よりも。例えばアクセサリーでいうと、クルミを使ったものがあるのですが、クルミ自体はまったく高価なものではないわけです。それに漆を塗り、加工してひとつのデザインを作り上げたとき、そのクルミが初めて価値を持つ。そういう価値の創造を大切にしていきたい」
クルミのペンダントは、発売後1カ月で売り切れてしまうほどの人気商品だという。「ブランドを立ち上げたら、服作りはどうしても工業的にならざるを得ない。デザインが完成したあと、パターン、工場、プレスなどを介していくうちに、どんどんお客様との距離が離れてしまう。でもアクセサリーは、デザインから仕上げまで全部自分達でできる。逆に自分達でできる分しか作らない。使用するボタンもひとつひとつ自分達で作る。そういうところで、作り手として、お客様のそばにいたい、という気持ちを満足させているのかもしれませんね」
そんな言葉から、創作活動を楽しんでいる様子が伝わってくる。今の夢を尋ねると次のような答えが。「【ORBiTer】の服を着た人と街ですれ違ってみたい(笑)。コレクション参加も興味はありますが、それに縛られたくはない。誰もやったことないことを追究していきたいです」
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ORBiTer 佐藤和也、岡庭香織/デザイナー 2005年6月設立。2005年9月合同展示会『rooms11』、2006年2月『rooms12』参加。 TEL/042-345-0583 MAIL/kyklos_orbiter@ybb.ne.jp BLOG/http://orbiter.exblog.jp/ 取り扱いショップ |
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