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もともと『フジワラヒロユキ』という個人名でも展示や作品作りをしていたフジワラさん。神戸のアパレルメーカーでデザイナーとして勤めた後、独立してオーダーやメーカーと契約し、企画立案やパターン作りなどを中心に手がけてきた。そろそろ次の段階へ――そんなとき、【BLUE BOOT PIZZ68(ブルー・ブート・ピッツ68)】を2005年に立ち上げるきっかけとなったのは、イタリア旅行だった。 「イタリアにいる友人と会ったとき、“ナポリは面白いよ"と勧められ、まったく予定していなかったナポリへ行ったんですよ。そこはまるで異空間で、今まで味わったことのない楽しさや心地よさを体感したんです。考えても見なかったところに足を踏み入れると、思わぬ楽しさを味わえる――そんな感覚を服を着る人に感じてもらいたいと思ったのが、このブランドを作るきっかけだったんです」 こうして立ち上がった【BLUE BOOT PIZZ 68】のコンセプトは、“新しい発見と予期せぬ体感"と決まった。 |
【BLUE BOOT PIZZ 68】の服は、着たときに新しい発見があったり、心地よさを感じたりといった点をもっとも大事にしている。今回TSDギャラリーに展示される作品にも、そのテーマを至るところで感じることができる。 「今回のキーワードは“音"です。音楽ではなく“音"。古代からある音や、現代の最先端の音、ノイズなどをリアルクローズの中に削ぎ落とした形で表現しています。一番分かりやすい例では、MP3プレーヤーが服の中に組み込めるものや、ヘッドホンが収納できるようになっているものなど」
フジワラさんが常に意識しているのは“大人の服"。ゆえに、メンズ・レディースそれぞれで服作りに対する思いは違う。 |
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「デザインにあったテキスタイルを選ぶのはとても重要。服作りの上でとても大きなウエイトを占めています。でも、同時にモノを作るということは、ゴミを作り出している可能性も含んでいるんですよ。例えば木綿なら着られなくなっても雑巾として使えて人の役に立つことができる。僕はそこにとても共感するんです。テキスタイルをどう有効に使っていくかを考えるのが我々作り手の使命。これからは責任を持ってモノ作りをしていかなければならないと痛感しています。服は人が着てこそ意味があると思います」 「日常着であることが私の服作りの大前提なんです。そのためにも時代の空気を感じ、時代にあった服をつくっていかなければならないと思っているんです」 デザイン性に優れていながらも“等身大"の服づくりを心がけているフジワラさん。そんな思いがつまった【BLUE BOOT PIZZ 68】の服は、斬新なアイデアと日常着の普遍性を織り交ぜて進化を遂げていく。 |
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