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GALLERY | ギャラリーに展示される作品・クリエイターをピックアップ
vol.01 traces trail 沖村まほ*貴島由記
traces trail
ずっと大事にできる一着のために、意味のある服を作りたい
「歩いた後に道ができるよう、足跡をつけていきたい」という願いを込めて名づけられた【traces trail】。同ブランドは沖村まほさんと貴島由記さんで結成したユニットで応募した第1回「ドラフト!」をきっかけに設立された。「ドラフト!」は独立クリエーターが企画したデザインや作品を、神戸の有力セレクトショップやインテリアショップが買い取り、商品化するという試みだ。二人は当時23歳。ここで「ユナイテッドアローズ」との契約を勝ち取り、正式にデビューすることに。当時の作品はすべて手作りの一点ものだったが、現在は全国展開を視野に入れ、生地屋や縫製工場との交渉も開始している。
意味のある服 * そんな『traces trail』は、20代の女性をターゲットに“意味のある服”を提案している。「“意味のある服”というのは、ひとつのアイテムを何通りも着こなすことでその時の気持ちが伝えられる服のこと。それは特別な気持ちではなく日常的な気持ち、例えば、今日はかわいらしく、でも明日は元気にいこう、とか。そんなふうに長く大切にできる一着であって欲しいから、デザインはもちろん、上質な素材にもこだわっています。使用するテキスタイルは、ジーンズ生地などのカジュアルものや、落ち感のあるシルクやレーヨンが好きですね」もう一つ、“男性から見てカッコいい女性服”も重要なコンセプト。「男性服はポケットなど機能性が大切ですが、女性服にはそれがない。女性らしいやわらかさの中にも、男性服の機能性やカッコよさを融合させたいんです」
今回、ギャラリーにて展示される作品は、イラストレーター小澄源太さんの絵画とコラボレーションした、センセーショナルなラインナップ。友人を介して知り合った小澄さんに、「描きたい絵を描いてほしい」と直接依頼して実現した。「服も絵も、どちらも100%の力が出せるよう、服の中に絵がある、絵の中に服がある、というコンセプト、“ファッション・イン・アート、アート・イン・ファッション”を打ち立てました」それは例えば、大きな絵画の一部がジーンズの片足にデザインされたり、Tシャツを6枚並べると一枚の絵画になったり。また、同時に設定された“やわらかな機能”というテーマも、パターンの各パーツをほどいて組み直すと一枚の絵になるGジャンや、しぼりが効くケープなど、作品ごとにそのテーマが活かされている。その柔軟な発想の行方に、今後も注目したい。 *
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『装苑』掲載広告
profile 自己紹介
traces trail
沖村まほ/デザイナー・パタンナー
貴島由記/MD(マーチャンダイザー)
2002年、沖村まほさんと貴島由記さんにより結成されたユニットブランド。短大時代に知り合った沖村さんと貴島さんは、19歳で初のファッションショーを共催。その後、沖村さ んは短大を卒業後、上京して文化服装学院入学、パターンを学ぶ。一方、同じく上京した貴島さんと再会した二人は「traces trail」を設立する。第一回ドラフトに応募し「ユナイテッドアローズ」と契約。現在は20代の女性をターゲットとした全国展開のアイテムを創り出す一方、個展の開催も意欲的に行っている。
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